警戒心の高い魚はどんな所に着いているのか?
まず魚の着き場はセオリーからしるのが大事だと思います。体力のない春の魚は流速が遅めの深いトロ場に着き、初夏~夏の体力のある魚はひとつの瀬・淵というセットの中でも全面的に散らばる傾向があります。さらに水温が上がり、太陽光が強くなる盛夏は落ち込み直下の酸素の多い所、さらには日陰部分となるシェードに潜むことが多いです。ひと言で表現できないのが秋です。落ち込みの下やベタ底、ヒラキのカタの部分など、魚が着く場所は限定的でありながら、遡上する魚たちがいるので、それは河川や状況別に異なります。このようなある程度のセオリーを把握したうえで「警戒心の高い魚」を絞っていくと分かりやすいかもしれません。本州の渓流は年々ミノーに対するプレッシャーが高まっていると感じています。とくに人気河川では、人為的なプレッシャーが強くかかっているので、季節ごとの魚本来の着き場ではなく、外敵から身を隠しやすい消極的な着き場になる傾向があると思います。攻める河川の中で外敵から見つかりにくい場所をイメージすることが重要になるでしょう。それは大淵の奥深くのボトムであったり、波立つような流れの中の岩などの障害物周りです。あるいは深いボサの中やオーバーハングの下など、植物の葉・根周りと考えてもいいでしょう。
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