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ミノーのタイプ別の使い分け


ヘビーシンキングミノー
5g(ヘビーウエイト)の重量を持つヘビーシンキングミノー。水質がクリアで魚の隠れ家が少ない渓流を釣る際、魚から距離をおいたロングキャストでの攻めを心がけている。飛行姿勢に優れ、かつ飛距離を出すことができるミノーは、プレッシャーの高い渓流で強い武器になる。
7ディグリー

アングラーズリパブリック・7ディグリー



ヒラ打ち系ミノー
まず魚の反応が見たい場合、アピールが強くサーチ能力の高いミノーで探るのは有効な手段。川幅が狭く落差の大きい小河川では、短い距離で的確にアピールし、魚を誘い出す必要性がある。
アレキサンドラ

アングラーズリパブリック・アレキサンドラ



ジョイントミノー
長距離をトレースできる河川の場合は、ナチュラルの王道ジョイントミノーを選択するのもアリです。トゥイッチを入れても動きが尖らず滑らかに泳ぐため、魚へのアピールを抑えることができる。このようなミノーはドリフトで送り込みながら、エサ釣りのような要領で攻められる。
ミルドレッドジョイント

アングラーズリパブリック・ミルドレッドジョイント


  


頻繁なルアーチェンジは効率的なのか?

現代のルアーアングラーはミノーをメインに使い人が多いのでえ、昨今の渓流ミノーを見ていない魚はほとんどいないと思います。魚たちがミノーに対してあからさまに高い警戒心をみせるような渓流では、あえてスプーン・スピナーというルアーを選ぶことも重要でしょう。また、1軍2軍、お蔵入り、殿堂入りなど、釣り人はとかくミノーに順序をつけがちですが、実のところ生命感を持つミノーは種類を問わずにかなり釣れます。自分の釣りに変化をつけるという意味でルアーチェンジはもちろん大事です。ただ、釣れない理由はミノーではなく自分自身のロッドワークやリズムにあることも多々ありますので、最低でも一日はひとつのルアーのよさを存分に引き出すために使い込み、自分のスキルの底上げに挑戦してみることも重要だと思います。

  


フローティングミノーのメリットは?

フローティングミノーのメリットは浅い瀬や淵など、水深、ポイントの大小を選ばず、どこでも使いやすい面があります。これはヘビーシンキングタイプにはない大きなアドバンテージです。また、アクションのメリハリをつけやすために非常に使いやすく、着水音を抑えるという意味でもフローティングがナンバー1です。ウエイトが軽いため、飛距離が出ないというのが難しい点です。しかし、このような軽いフローティングを使用することはキャスト面でも練習になります。キャスティングは投げる距離が長ければ長いほどマージンがなくなる。つまり誤差が出やすくなるものです。フローティングで飛距離を出せるように練習すると、キャストの精度も上がります。釣果・精度、すべての面において釣りの底上げになります。ヘビーシンキングタイプから渓流ルアーを始めた人にも、ぜひ使ってほしいタイプのミノーです。

  


シンキングミノーとヘビーシンキングの使い分けは?

シンキングミノーのメリットはレンジコントロールが自在にできるところ、そしてキャスタビリティに優れる面があげられるでしょう。今はヘビーシンキングが多いですが、「できるだけ上のレンジで魚の反応を目で見て釣る」というサイトフィッシングが主流の釣り方では、シンキング・ヘビーシンキングの両者を使っても極端なレンジの差は出ていないと思います。まずヘビーシンキングミノーでボトムを徹底的に攻めるという意味では使っていないんです。ただし、常にプレッシャーされされている魚に対してロングキャストで攻めたい。この時、ヘビーシンキングミノーのウエイトが活きるため、メインに使用します。またヘビーシンキングは押しの強い流れにも負けないのが特徴です。フローティングミノーやノーマルシンキングと比較した時に、荒瀬のような環境でも流れの中に留めておける時間が圧倒的に長い、というのもメリットのひとつでしょう。

  


イワナとヤマメの攻め分けはどう意識するのか?

ヤマメとイワナに対して、ミノーに加えるアクション自体は変えないようにします。流れの筋に着くヤマメ、岩陰やボトム周辺に着くイワナと、もともと着く場所が少しずつ異なるため、ミノーを通す場所、トレースラインだけ変えるというイメージで攻めていきます。本来、ミノーはフェザリングしながら落とすことで着水音を立てないことが理想です。しかし、状況によっては着水音を立てて上げることが重要になる場面もあります。イワナはとくに下のレンジに着くため着水したルアーに気づかない面も多々ある。フライアングラーの人はラインで水を叩くことによって意識的にイワナにアピールしますが、ルアーでも着水音と波紋を生じさせることによって、これを演出します。ヤマメをメインに狙う場合は着水音に配慮し、極力ミノーを水面においてあげるイメージで攻め始めるといいでしょう。

  


ナチュラルなミノーイングとは?

食性に訴えて釣ることができる、威嚇させて食わせることもできる、いろんな方向性からバイトを訴えるのがトラウトルアーマンの理想だと思います。しかし、私の反応させる切り口は本来は広い方がいいけれども、それをさらに絞ることでゲーム性を高くしたいと思っています。そのゲーム性の切り口が自分の中では「食性で食わせるパターン」なのかもしれません。ミノーを威嚇対象としてではなく、純粋な流下物や捕食対象として認識させたい場合、落ち込み直下に直接的に着水させるような方法はとらない方がいいと思います。いったん岩の上に乗せてから、またひとつ上流のポイントに着水させるというナチュラルな見せ方はミノーにもできます。また、フェザーリングを利用して着水音を出さないようにする。意図的にポチャンと着水音を出す。これらのパターンも魚種や状況に応じて使い分けるのが賢明です。

  


ミノーに一定の距離を保ってチェイスする魚の対応法は?

距離を保たれているということは、魚の状態が高活性ではないということを意味していると思います。魚は単純にミノーに興味を持っていいるというだけで、威嚇や捕食といった本能の部分にまでは訴えられていないということなのかもしれません。そこで、魚にスイッチを入れさせるための動きを入れる工夫が必要になります。それはポウズで瞬間的にルアーを止めることであったり、シンキング系のミノーであれば流しながらレンジを落とすことであったりします。このように魚にスイッチを入れさせるための引き出しをより多く持っていることが大事であり、1キャスト&1トレースの中でそれにいくつトライできるかがカギを握ると思います。

例えば、1回のトレースでポウズ、トゥイッチによるレンジアップ、フォールによるレンジダウン。この3つを試せたとして、魚がミノーの後をゆっくり追ってくるだけだとしたならば、ポイントを一度休ませるという手段をとります。魚にはいいったん着き場まで戻り休んでもらって、こちらは自分の気持ちをリラックスさせて次の引き出しを考える。では次にトレースラインを変えてみてはどうだろう、という引き出しが出てくるわけです。そうして、1尾の魚に対して向きあうことが経験値を上げることにつながります。ただ、ルアーフィッシングは、一日の中のリズムが非常に重要な釣りだと思います。無理に粘れば釣れる魚がいるのは事実なのかもしれませんが、自分の引き出しを出し切った状態でもう魚がヒットしないならば、また次回に持ち越しということであきらめた方が賢明です。そうして次のポイントへ向かうという切り替えが、渓流では以外に大事な場合があります。

  


スレた魚を釣るための工夫とは?

プレッシャーがかかっている魚を刺激しすぎないということを考え、時に、その魚の目先とは真逆の方向にミノーを着水させるとがあります。ミノーは本来アピールの強いルアーなので、スレてしまった魚の直近をトレースすると逃げる可能性が高いです。しかし、まったく逆のポイントを打つことで反応する魚はいます。それは比較的活性の高い魚であることが多いわけですが、ということは高活性魚であれ低活性魚であれ魚はそのポイントを見渡せていると考えられます。着水のポイントから魚に対し、その距離感を詰めていくのがベストなのか。また、同じラインを何度も通すことで魚にスイッチを入れさせるのがいいのか。これを考えるようにしますが、実は攻め方は状況次第であり、魚に対して絶対はありません。その魚のスレ具合を1トレースで測るようにするべきです。自然にスイッチを入れることを目指すと、魚の目の前を何度も通しリアクションで食わせる、ということはほとんどありえません。

  


ひとつのポイントをどのように釣り分けるのか?

狙うポイントの中の一発大物を狙うという釣りではなく、そのひとつのポイントから何匹の魚を見られるかというのが釣りのテーマとなっている方がみえます。例えば、流れの芯が1本しかないポイントでも、沈み石もあれば、流れの筋が複雑に変化している場所もある。そういった細かなポイントを刻みながら探るというのが主な戦略です。もちろん落ち込み直下にミノーを直撃し、その場所で掛けるのもアリですが、その魚を見るだけでそのポイントが終わってしまう可能性は高いでしょう。しかし、下流側から順に魚を導き(誘い)出して掛けたならば、そのポイント全体はまだ魚が出てくる可能性を持っていると考えられます。

  


ミノーのトレースラインはどうするべきか?

ミノーのアピール時間を長く設けるというこを強く意識すると、直接的なアップストリームの釣りはできるだけ避け、アップクロス、クロスでミノーを流すようになります。接近戦で魚を釣ることを狙う場合、ストレートで引いてしまうと魚がこちらの姿に気づきやすく、必要以上にスレさせてしまうリスクが高まると考えています。しかし、このような狙い方は川の状況によって異なるものでしょう。川の規模によっては直接アップストリームで狙うしかない場合もあります。またボサ川などで水深がある程度保たれているような時は、アップの攻めでも比較的プレッシャーはかかりにくいケースが多いと思います。

  


フォールの有効性とは?

完全なベタ底、そういう場所に潜んでいる魚に気づかせるためにフォールを用いることは多いです。魚にも色々なタイプがいますが、落下・沈下するものに強く反応する魚は、完全に落ち切ったルアーに対してもついばむような動きをしていることがあります。ボトムまで落とした時点からアクションを始めることで魚にスイッチを入れる、食い気を出させることを意識するとよいでしょう。またボトムを攻める際は、そこに底石が絡んでいるかどうかが非常に重要です。淵という大きな隠れ場となる所で沈み石が絡んでいると、魚が隠れている確率はぐっと高まりますから、そこでミノーをフォールさせるのはとても有効だと思っています。個人的に流れを利用しながらフリーフォールでナチュラルに落とし込んでいくことを狙っています。このような時、シングルフックを装着したミノーは根掛かりしにくいため、思いっ切りよくフォールさせることができます。

  


レンジはどのように攻め分ければよいのか?

あるひとつのポイントで同じキャストポイント、レーンを攻める場合、1投目と2投目でレンジに変化を加えることも重要です。まず、最初のトレースではレンジは高め(表層~中層)に設定することで、活性の高い魚が食い上げてくることを狙っています。ただし、それで反応のない時は徐々にレンジを下げて狙うようにします。河川やポイントの大きさによって同じ場所に何投するのか、レンジをどこまで下げるのかなど細かな部分は異なりますが、レンジ別の攻めを意識するのは非常に重要なことです。シンキングミノーに限らず、フローティングミノーでもリーリングによって潜りますから、使うミノーを問わずに試してほしいと思います。

  


縦と横のアクションはどう使い分けるのか?

ロッドを垂直方向に動かすトゥイッチングにより、ミノーにヒラを打たせながらレンジをコントロールすることを考えています。トゥイッチによって生じるラインスラックでミノーを動かしながら、レンジの上げ下げを短時間のうちに行っていると言えばいいでしょうか。またロッドを寝かせてトゥイッチを入れる場合は、ミノーを引っ張って大きく動かすというイメージではなく、レーンに若干の変化を加えたい時によく使用します。レンジだけでなく、レーンに振り幅を持たせることもミノーイングの中でとても重要だと思います。

  


強いロッドアクションは必要なのか?

できる限りナチュラルに誘うというのが現在のミノーイングのリズムではないでしょうか。しかし、ミノーイングのリズムは人によって違いますので、ジャークなどの強いアクションが有効ではないという考えではありません。とくにフローティングミノーやフローティングディープダイバーを用いた場合、パニックに陥っている小魚を演出する意味で、ジャークアクションを入れるのはかなり有効だと思います。

  


ミノーのただ巻きはどのような場合に有効なのか?

魚の活性やタイプは実に様々です。ミノー・スプーンというルアーの種類を問わず、そのスピードを意識する魚と落ちてくるものに興味を持つ魚、またナチュラルに流下していくものに強く反応する魚がいるんです。魚によって色々な興味の対象があり、パターンがある。また一日の中でも、時間帯によって魚の捕食する傾向にも変化が生じると考えられます。その中で、ミノーにヒラを打たせて反応させるよりも、ただ巻きによるミノーのスピード重視の流し方・巻き方に魚の捕食スイッチが入るシーンが確かにあります。トゥイッチを入れるパターンだけが常に釣果を出すわけではありません。バリエーション豊かな攻めを知る必要があります。

  


トゥイッチングの有効性とは?

トゥイッチングにより、ミノーにイレギュラーな動きを入れることができる。その動きの変化を魚に見せ、好奇心を抱かせて口を使わせることができる。トゥイッチの有効性はこの「不規則な動き」にあると思います。ローリング系の強いミノーであればトゥイッチによってヒラを打ち、ウォブリング系であれば泳ぎにさらにイレギュラーな動きが入ることになります。もちろん、トゥイッチを入れないでただ巻きでヒットさせるという状況もありますが、基本的にミノーの泳ぎの不規則な変化は、魚に口を使わせるひとつのきっかけになると思います。