NEW イグジスト | ダイワ

年々プレッシャーの高まるフィールドに向けた、新たなチャレンジが機能に反応されている。テクノロジーのすべてを凝縮したフラッグシップモデル
ダイワ・スピニングリールのフラッグシップモデル「イグジスト」が満を持して登場した。
最大の特徴は、メインシャフトとラインローラーの他に「マグシールドボールベアリング」をドライブギア両端に設置したこと。ボールベアリングは回転精度を左右する非常に重要なパーツ。これにより、ハンドル回転時でも高次元の防水・防廛性能を発揮し、パッキン自体の抵抗から発生するわずかな回転の重さも消し去った。まさに究極ともいえる防水性能と回転性能を手に入れたのだ。
さらに、積極的に度ラグを活用し、素早くかつバラさずに魚を捕るために開発された新ドラグシステム「ATD」(オートマチックドラグシステム)を搭載。非常に滑らかな滑り出しでありながら作動感に独特のネバリがあり、さらに魚の引きに追従しながら効き続けるので、ライトラインを使用した際のラインブレイクを激減させ、それでいて常に魚に抵抗を掛け続けることが可能となった。
ダイワ イグジスト 1025 / DAIWA EXIST 1025
■標準自重(g):165
■ギヤ比:4.8
■巻取り長さ(1回転あたり):60
■ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
■ハンドル長さ(mm):40
■標準糸巻量ナイロン:2.5-100
■標準糸巻量PE:0.3-90
■最大ドラグ力:2
ダイワ イグジスト 2003C / DAIWA EXIST 2003C
■標準自重(g):170
■ギヤ比:4.8
■巻取り長さ(1回転あたり):64
■ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
■ハンドル長さ(mm):40
■標準糸巻量ナイロン:3-100
■標準糸巻量PE:0.4-100
■最大ドラグ力:2
ダイワ イグジスト 2003F-H / DAIWA EXIST 2003F-H
■標準自重(g):175
■ギヤ比:5.6
■巻取り長さ(1回転あたり):74
■ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
■ハンドル長さ(mm):45
■標準糸巻量フロロ:3-100
■最大ドラグ力:2

渓流ではどの番手のリールが最適か?
ダイワでは1003番から2004番、シマノなら1000番からC2000S番が渓流向きです。さらにこの中から細かく分けていくと、シビアなフィールドで3lb以下のラインを巻く場合、源流・細渓流に行く時などは1003番や1000番を使います。それより川幅の広い渓流では2004番とC2000S番が主流となっています。
この番手はダイワ・シマノ共に渓流釣りで一番よく使うナイロン4lb/100mの糸巻き量となっており、渓流でメインとなる5ft台の竿にマッチするモデルと言えるでしょう。ダイワのリール(例:イグジスト)はハンドルの巻き始めが軽いのが特徴です。またシマノのリール(例:ステラ)はハンドルを巻き始めると、ずっと回転し続けるような滑らかさが特徴。それぞれにメリットがありますので、好みのものを選んで欲しいと思います。
ハイギア、ノーマルギアのメリット、デメリットとは?
ハイギアのメリットは、糸フケの回収が早く行えるということ。遠投するほど糸フケは出てしまうものです。渓流釣りは、流れがある中でルアーが着水してから動き出すまでの時間をいかに短くするかが重要です。キャスト後にモタモタしているとポイントを通過してしまいますし、最悪の場合ハンドルを巻く前に根掛かりを起こします。ハイギアはハンドル一回転で糸を巻く長さが多いわけですから、ノーマルギアより早く糸フケを回収でき、かつルアーの動き出しも早くできます。デメリットは小さなポイントでのルアー操作が少し難しいという点。ハンドル一回転での糸巻き量が多いため小場所ではハンドル一回転でルアーがポイントから出てしまいます。他にはスプーンなどをデッドスローでリトリーブしようとする時も少し難しくなります。また、ノーマルギアに比べてハンドルの巻き始めが重たくなるところ。
ノーマルギアのメリットはやはり小さなポイントでのルアーの動きに変化をつけやすいとこではないでしょうか。ハンドル一回転での巻き取り量がそんなに多くはないため、ルアーの移動距離が少なく安定したアクションをつけられます。デメリットは、やはりアップでの釣りでの操作が難しいということです。流れがある中で流れと一緒か、それ以上の速さでリトリーブしないとルアーは動きません。ハンドル一回転での巻き取り量がそれほど多くない分、早く巻かなければならないこともあります。
リールのドラグ性能は重要なのか?
渓流では4Lb前後の軽いラインを使います。糸は水を吸収したり、石や木に擦れたりして常に劣化していきます。多くの方はスナップを使いますので、ルアー交換の際もラインを切ることはそう何回もありません。ラインチェックをし、ざらつきや違和感を感じた時にはカットします。
細いラインの使用中、不意の大物が掛かった際に重要になるのがドラグ性能です。ドラグ性能が良ければ良いほど、魚が暴れたり、流れ乗った時のラインの出方がスムーズになります。この時、ドラグ性能が悪いリールだと、いくらドラグ設定をしていてもその力以上の力で引き出してあげないと糸が出ないのです。
魚のヒット時の距離が人と近いほど、この効果がハッキリとでます。遠くで魚が掛かった時はラインがパワーを吸収してくれますし、竿もパワーを吸収してくれますので魚とのやりとりの中でのラインブレイクは少なくなります。しかし、近くで魚が掛かって暴れたり走られた場合、急激にラインに負荷がかかるため、ラインブレイクの危険性が高くなります。そんな時でもキッチリと糸を出してくれるドラグ性能のよいリールが役に立つのです。
渓流リールには軽量性が重要なのか?
渓流リールには軽量性は重要です。ハンドルを別売のカーボンハンドルに変えて元々軽いリールをさらに軽くして使っているほど軽量にこだわる方もいらっしゃいます。
やはり、渓流という場所は一日中同じ場所で釣るわけではないですし、ましてや置き竿で釣るわけでもありません。何度もキャストし何度もハンドルを巻く釣りだからこそ、軽さが重要だと思います。
とくにミノーイングではトゥイッチやショートジャークを多用するもの。朝から夕方まで同じ動作を繰り返しますが、さすがに夕方にはもう腕がパンパンです。重たいリールでは腕の負担も大きくなりますし、何より軽快なトゥイッチが出来なくなってしまいます。集中力もなくなり、不意の大物をバラす原因の一つになりかねません。渓流リールの軽量性は着目すべきポイントとなるでしょう。
ランディングネットはどれを購入すれば良いのか?
ランディングネットに関して大きな魚が掛かった時に、そのサイズにベストマッチしていなければならないと言えますが、渓流の場合で言えば30cmクラスの魚が入る枠です。これは万が一40cmクラスの魚が掛かってもネットインできます。この考えで間違いはないと思いますが、例えば、35cm枠のネットに25cmの魚を入れるとします。この場合、写真を撮影する時に見栄えが良くはありません。個人的な考えですが、トラウトマンはどこかトラッドな部分を求める人、写真好きな人が多いと思います。よって、写真映りなどを重要視する人は小さいサイズのネットでもいいという考え方です。時に40cmクラスの魚が掛かった時に逃げられてしまうことも考えられますが、あらかじめ魚の平均サイズがある程度分かっていれば、川によってネットサイズを換えるというのもありでしょう。
また、多くのネットは素材にクレモナ糸を使ったものになりますが、これにはトリプルフックが絡みやすいというデメリットがあります。しかし、シングルフックを使うことで糸絡みは解消され、岸際に寄せてフックを外すなどの工夫でネットの使用頻度も少なくなります。つまりシングルフックを使用したリリース前提の釣りであれば、クレモナネットでもストレスなく扱えるということ。また、トリプルフック派の人でもテイルフックをシングル1本にするだけで、糸絡みは2分の1になります。魚を保護するためにラバー製ネットを使う人もいるようですが、これは市場にも数が少ない状態です。
ラピズム・モノ / ラパラ

感度、アクションが向上!低伸度ナイロン
高級フロロカーボン素材と同じ21%という低伸度のナイロンライン。感度はもちろん。ルアーのアクションのキレがよくなり、フッキングも決まりやすい。RAPizm-MONO / Rapala
サイズ:0.3~1.5号 / 巻き数:150m / カラー:1色(クリア) / 価格:680円

ライン素材の選択基準は?
一番扱いやすいのは直結で使えるナイロン。初心者の方にもオススメです。また、伸びの少ないPEを使うというのも選択肢のひとつ。慣れない人にはリーダーを結ぶわずらわしさがあるかもしれませんが、スピニングリール特有のバックラッシュが少ないです。そして、ナイロンとPEの中間に位置するのがフロロカーボン。他のラインと同じLb数でも絶対的な強度を持っており、伸び率の低さが特徴ですが、ゴワツキ感は否めないところがあります。慣れた人であればフロロを選択するのもアリですが、まずはナイロン、PEのどちらかから入るのが一般的ではないでしょうか。
またナイロンとPEは使い分けることが可能です。例えば少し広めの渓流でヤマメを狙う場合は、プレッシャーを避けるためにロングキャストで遠くのポイントを狙います。この場合、感度に優れるPEに軍配が上がります。ナイロンだと伸び率が高く、ヤマメのアタリ自体が繊細なためアワセが決まりくいんです。一方、小場所がメインの山岳渓流でイワナを狙う場合には、それほど感度は必要とされないのでナイロンの方が扱いやすくて良いです。ナイロンのデメリットをPEのフッキング率の高さでカバーするなどの使い分けも可能です。
渓流で使用するライン強度の基準は?
フィールドは対処魚によっても異なりますがナイロンの場合は4lbほどになるでしょう。「今日はどうも大きい魚が掛かる気がする!」といった場合には5lbまで上げてもいいと思います。
3lbでも問題はないのですが、細いラインは伸び率が大きくなるので注意してください。またPEラインを使用する場合は、0.6~0.8号がベーシックとなるでしょう。例えば、ライトソルトでは渓流と同サイズの魚を狙う場合でも、0.1号クラスのPEラインを使います。その理由は主に飛距離にあるでしょう。
軽量ジグヘッド+ワームを風の強い海で投げる。このようなシーンではライトラインに分があります。しかし、渓流は少し違います。本流のヤマメ釣りなどでは広範囲を探るために飛距離を出す必要性がありますが、一般的な渓流ではそれほどの必要性はないと考えています。渓流はチェイスを見て釣る。これが醍醐味であり、楽しくて正しい釣りだと思うのでうす。遠くに投げブラインドの釣りでチェイスを確認することなく釣るのも、確かにひとつの手段。しかし、それでは魚のチェイスを見ることができないばかりか、手前にいる魚に対してルアーやラインを強く見せてしまい、ポイントを潰していく可能性も否めません。魚の対応によっては、掛けられなくてもサイトフィッシングをすることで釣りのレベルが上がっていくと思います。
カラーラインの重要性とは?
本来、渓流魚たちはルアーに夢中になるとラインへの警戒心がかなり低くなる気がしますが、まずラインを通す角度に注意するようにしましょう。このようにカラーラインを使う場合は魚に与えるプレッシャーに気を遣いながらも、ルアーの位置や魚の反応をいち早く確認することができます。とくにビギナーの方にはカラーラインを選んで欲しいです。視認性の高い蛍光イエローや蛍光グリーンを推奨します。
魚が見えれば必然的にリズムが出てきます。魚に見切られることにより、まず自分が見えるラインを優先して考えた方がいいでしょう。クリアラインでも見えやすい状況はありますが、薄茶、薄グリーンというのは微妙に見えにくく感じます。また、水色がジンクリアの水中を攻める場合、魚が強い色を嫌がるようなシチュエーションもあります。そんな時は、まずルアーの色をナチュラルなものに変えると良いです。