ミノーに一定の距離を保ってチェイスする魚の対応法は?
距離を保たれているということは、魚の状態が高活性ではないということを意味していると思います。魚は単純にミノーに興味を持っていいるというだけで、威嚇や捕食といった本能の部分にまでは訴えられていないということなのかもしれません。そこで、魚にスイッチを入れさせるための動きを入れる工夫が必要になります。それはポウズで瞬間的にルアーを止めることであったり、シンキング系のミノーであれば流しながらレンジを落とすことであったりします。このように魚にスイッチを入れさせるための引き出しをより多く持っていることが大事であり、1キャスト&1トレースの中でそれにいくつトライできるかがカギを握ると思います。
例えば、1回のトレースでポウズ、トゥイッチによるレンジアップ、フォールによるレンジダウン。この3つを試せたとして、魚がミノーの後をゆっくり追ってくるだけだとしたならば、ポイントを一度休ませるという手段をとります。魚にはいいったん着き場まで戻り休んでもらって、こちらは自分の気持ちをリラックスさせて次の引き出しを考える。では次にトレースラインを変えてみてはどうだろう、という引き出しが出てくるわけです。そうして、1尾の魚に対して向きあうことが経験値を上げることにつながります。ただ、ルアーフィッシングは、一日の中のリズムが非常に重要な釣りだと思います。無理に粘れば釣れる魚がいるのは事実なのかもしれませんが、自分の引き出しを出し切った状態でもう魚がヒットしないならば、また次回に持ち越しということであきらめた方が賢明です。そうして次のポイントへ向かうという切り替えが、渓流では以外に大事な場合があります。
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